Bunkamuraザ・ミュージアム 【ロマンティックロシア展】
昨年夏から秋に開催された『プーシキン美術館展』を見そびれてちょっとがっかりだった。
で、今回は同じロシアの国立トレチャコフ美術館所蔵の展覧会を観に行くことができた。
内容は全然違うのだけれど、ま、それはそれとして。
「ロシア美術の殿堂・国立トレチャコフ美術館が所蔵する豊富なコレクションより、19世紀後半から20世紀初頭の激動のロシアを代表する作家の作品72点を、自然や人物像に内在するロシア的なロマンに思いを馳せてご紹介。
白樺や樫の木の深い森、雪に覆われた大平原。そして街には独特の丸屋根の教会、透き通るような白い肌の女性たち―。こうしたロシアの日常的な情景に画家たちは大いなるロマンを見出し、絵に描きとめるようになっていきました。それは19世紀後半、ロシア帝国崩壊の足音が聞こえはじめ、やがてロシア革命が起こる激動の時代でした。芽生えはじめた郷土愛と美しい自然とともに、当時のロシアの複雑な社会、そしてこの時代を生き抜いた人々もまた絵画の題材となりました。
ロシア文学の世界のビジュアル化とも言える、一枚の絵に込められた奥深い物語を、ぜひご堪能ください。」ーhttp://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_russia/より抜粋ー
ということで、
第一章 ロマンティックな風景・・・春夏秋冬の景色をそれぞれの季節にわけて展示されている。大きな空と何処までも続く地平線。深い森。ロシアは広大なんだと実感できる絵がずらっと並んでいる。
第二章 ロシアの人々・・・肖像画の展示(この中にポスターにもなっている《忘れえぬ女(イワン・ニコラエヴィチ・クラムスコイ)》が入っている)
第三章 子供の世界・・・ロシアの子供の遊びの絵もあって興味深かった。
第四章 都市と生活・・・宮廷ではなく、ロシアで生活している普通の人々の風俗画。
とまあ、こんな感じだった。
一緒に行った夫とも話したのだけれど、とにかく空の描き方がすごい。きれいだし、広いし、大きいし。
ああ、本当にロシアは広大なんだなーと、それが一番印象に残った。
特に、イワン・イワーノヴィチ・シーシキンの《正午・モスクワ郊外》は良かったなー。シーシキンの作品は他にも何点かあり、そのどれも写実的で綺麗だったし、こちらに迫るモノがあった。
あまり期待しないで行ったのだけれど、思いの外良かった。
ああ、でもプーシキン展も観たかった。。。。