ウィーン美術史美術館
友人からとても良かったと聞いたので、ヒューマントラストシネマ有楽町で今日観てきた。
ウィーン美術史美術館…名門ハプスブルク家の遺産を受け継ぐ美術館の舞台裏を描いたドキュメンタリー映画。
収蔵されている作品も素晴らしいが、美術館自体がすごい建物。
これはルネサンス様式だろうか、バロック様式だろうか、と思いつつ見ていた。ドームとか柱の装飾を見るとバロックっぽいんだけどなと思っていたが、帰宅してwikipediaで調べたら、ネオルネサンス様式と出ていた。まあ、区別は難しいよね。それに、wiki、時々間違えているし…。
入口の柱頭はドーリア式、イオニア式、コリント式が並んでいるそうな。全然気がつかなかった(>_<)。
やっぱりちょびっと勉強したくらいじゃなかなかわからんのである。(←私だけか?)
- 作者: 高橋明也
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2015/12/08
- メディア: 新書
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しかしそれを座席に忘れて出てしまった新年早々間抜けな私。しかもそのまま友人宅へ行き、お茶していた。
3時間後くらいに気付いて慌てて映画館に電話したらちゃんとあったんですよ。
さすが日本! 忘れたのが日本で良かったねぇと友人の旦那さんにも言われた。
↑追記:著者は三菱一号館美術館初代館長。読みながら、ついつい金沢21世紀美術館初代館長の蓑さんの『超・美術館革命』と比べてしまった。蓑さんに比べて高橋さんはお上品なんだな。三菱一号館美術館のあの雰囲気を思い出すと納得できる。
趣旨が違うので比べるのはどうよ?って話なんだけれど、でもさ、内容的には似たようなものなんだよ。どちらも手前味噌的なお話しが随所に(蓑さんのほうが分量は圧倒的に多いけど)ある。
まあ、乱暴に言ってしまえば、蓑さんはアメリカ的美術館運営を目指し、高橋さんはヨーロッパ的(フランス的)運営を目指した…って感じかなぁ。
で、この本では金沢21世紀美術館の設計者、妹島和世と西沢立衛(SANAA)についてはチラッと書いているのに、美術館そのものについてはまったく触れていない。徳島の大塚国際美術館についてもまったく触れていない。う〜〜ん、まあ、どちらも触れる必要がなかったといえばそうなんだろうけれど・・・微妙な感じ。
これまでの美術館の歩みだったら、この本に載っている美術館で(たぶん)充分なんだけれど、これからの美術館、未来の美術館を語るとき(第6章「どうなる? 未来の美術館」)、日本国内ではあの二つの館を抜きには語れないと思っていたからちょっとびっくり。
私自身があの二つの館が気に入っているってだけの話なんだろう、きっと。(1/9)
今月末から「エゴン・シーレ」も始まる。ちょっと楽しみ。