日和見日記

pig-pearl 一行紹介 2012年4月に武蔵野美術大学通信教育課程に入学、2018年3月卒業しました。日常生活のあれこれを記述しています。

試験合格

この前の日曜日に受けた建築史の試験、先ほど結果が出た。
なんとか合格するだろうとは思っていたが、予想外に高得点だった。


建築史は4課題あり、歴史が苦手、カタカナ名が覚えにくい、建築の様式がどうにもよくわからん、とまあ、毎回毎回レポートを完成させるのに四苦八苦した。
よくわからないままツッコミどころ満載のレポートを書いて提出し、先生の添削は毎回細かく、厳しかった。
そんななので、ネットで過去問を検索し、それを分析、対策を練るしか私が試験に合格する望みはないわけで…。


以下、建築史の試験、傾向と対策

傾向:過去問を見れば一発でわかる。古代(ここでは、古代エジプト建築〜古代ギリシャ古代ローマビザンチンイスラム建築まで入る)、中世(ロマネスク、ゴシック建築)、近世(ルネサンスマニエリスムバロック建築くらいまで)、近代(19世紀〜20世紀初頭の建築)からそれぞれ一つ、代表的な建築物の名があげられており、その中から二つ選んで、その建築物あるいは同時代区分の別の建築物について、様式名(様式名がない場合はその造形)と、その特徴について述べなさい、というもの。
対策:というわけで、最低二つの時代の建築の特徴をしっかりつかんでおくとなんとかなる・・・はず。


とまあ、書いてしまえば簡単なんだけれど、これがそう簡単にはいかない(少なくても私にとっては)。
古代は、ほとんど古代ギリシャ古代ローマ、時々ビザンチン、中世はちょっぴりだけゴシックが多いかな、近世以降は勉強したくないと自分で決めた。
それぞれの時代のどの建築物が出るのか?
これを見極めなくてはならん。
まず各時代の建築様式の特徴を書き出し、過去問に出た建築物は全て教科書の写真図版の建築物だったからそれを拾い出し、その年代、様式、特徴を書き出した。
この方法は絶対間違ってないはずだ、と思ったけれど、図版の数が多くて、ロマネスク辺りで挫折、ゴシックは建築物の名称を拾い出すだけで力尽きた。私の頭では覚えきれないし・・・。


なにしろ土曜日の夕方から始めたのだから時間が足りない。


それで自分の勘を信じることにして、最終的に古代ローマとロマネスクに絞った。
どうしてその二つにしたかって?
今年の第3回試験を見たら、古代ギリシャとゴシックだったから、今回はそれ以外だろうと勝手に思ったのだ。
しかし、私が受けたのは第5回。第4回のコトがすっぽり抜けていた。
それに気付いたのは試験後だったのだけれど、結果的に、古代ローマとロマネスクが出たのだから、私の勘は大当たりだったのだ、エッヘン。
(もし第4回だったら合格したかどうか、かなり怪しい。ビザンチンとゴシックだった。他はルネサンス、古典主義。イスラム建築やビザンチン建築はおもしろくて、たぶん出ないだろうなと思いつつせっせと勉強したけれど、その結果ゴシックはおろそかになっていたわけでして、他の二つは勉強してないし)


試験後にもう一度過去問を見直した。
それで、なぜ試験前にもっとちゃんと見なかったのか、後悔した。分析が足りていなかった。余裕がなかったんだね。
どうやら、毎年同じ回は同じような問題と気付いた。
ただし、まったく同じ問題ではない。
どこか一つ違う(らしい)。
その一つがどれなのかは過去問の件数が少なくてわかりにくいのだけれど、とにかくほぼ同じような建築様式と建築物なんだわ。


ということで第5回の問題

パンテオン(118年)
シュパイヤー大聖堂(1061年)
メディチ家礼拝堂(ミケランジェロ・ブオナローティ
・アルテス・ムゼウム(シンケル)

↑これ過去問で見た2009年の第5回とほぼ同じ問題。(近代は書かれていなかったが)


これから建築史の試験を受ける方、少しは参考になるかもです。
でもくれぐれもお勉強はちゃんとするように。
傾向がそのまま継続される確証はないのですから。
勘の良いあなたなら勘に頼るのもよろしいかも(と私は自分に言い聞かせた)。


建築史のレポートは(私にとっては)ほんとに大変だった。先生の添削は前述のように細かく厳しいので、凹むこともあった。しかしそれは先生の優しさとも受け取れる。
先生の添削をよく読んで理解しておけば、試験の対策はやりやすい(はず)。
大変だったけれど、終わってみれば勉強になったし、無理矢理覚えたことはいずれ何かの役に立つだろう(きっと…)。
試験のある科目は憂鬱ではあるが、試験があるから覚えられるということもある、と私は思っている。