日和見日記

pig-pearl 一行紹介 2012年4月に武蔵野美術大学通信教育課程に入学、2018年3月卒業しました。日常生活のあれこれを記述しています。

NHK「世界ふれあい街歩き 時を超える路地めぐり トレド/スペイン」(再放送)

洗濯が終わった後、なんとなくテレビをつけて見たのだが、思いがけず面白かった。


トレドは、ローマ人→ゲルマン人のゴート族→イスラム教徒→キリスト教徒と、支配者が次々に変わった街だそう。
なので、紀元一世紀のローマ時代の遺跡や、イスラム文化の特徴である馬蹄形の城門、あるいは、内側と外側の作られた時代が違う「カンブロン門」、そしてスペインゴシック様式の最高傑作と賞賛されている「トレド大聖堂」と、どれもとても見応えがあった。
建築史を学んでなかったら「ふーん・・・」で終わっていただろう。
以前にも書いたが、建築史を勉強しているときは本当にちんぷんかんぷんで、なんでこんなの履修したんだろうと自分の迂闊さを呪いたくなったものだ。
それなのに、卒業してからテレビや雑誌で見ると気になって仕方がない。そして少しでもわかると嬉しい。


ヨーロッパは石造りの建造物が多いので古いモノが沢山残っている。
その点、日本を始めアジア諸国は木などの植物の建造物が多かったからどうしても長持ちしない、結果、残らないという構図。
トレドは各時代の遺跡が残っており、番組に出ていた考古学者も「トレドは私達にとって宝物のような街だ」とおっしゃっていて、然もありなんと思ったりした。
トレドの、中世の雰囲気が色濃く残る街並みを見ながら、うらやましいような気がしないでもない。
とまあ、ヨーロッパの建築物は面白いナー・・・と思っていたら、続けて次の番組も面白かった。