日和見日記

pig-pearl 一行紹介 2012年4月に武蔵野美術大学通信教育課程に入学、2018年3月卒業しました。日常生活のあれこれを記述しています。

「ドン・ジョヴァンニ」〜於北とぴあ

午後から夫とオペラを観に行った。
北とぴあ国際音楽祭2016の企画公演。
モーツァルト作曲のオペラ「ドン・ジョヴァンニ」をセミ・ステージ形式で。指揮は寺神戸亮


事前に思っていたよりもずっと良かった。
ドン・ジョヴァンニ、レポレッロ、ドンナ・アンナ、ドンナ・エルヴィーラ、ドン・オッターヴィオ、ツェルリーナ、マゼット、騎士長(ドンナ・アンナの父親)、それぞれ良かったが、私はドンナ・エルヴィーラ役のロベルタ・マメリが一番良かったな。カーテンコールの拍手が一番大きかったのも彼女だった。
ドンナ・アンナ役がちょっと・・・なんだけれど、それはそれ、好みもありましょう。


気になったのは、衣裳や小道具を現代風にアレンジしていたこと。
iPadだかノートパソコンらしきものをレポレッロが持っていて、女性のリストアップに使っていたり、エルヴィーラが何故かチェロを持ち歩いている。衣裳も現代風。
衣裳や小道具が現代風だと、貴族に逆らえない農民という、この物語の背景にある時代(元ネタになるドン・ファン伝説は中世)の、階級の格差がおかしな雰囲気になる。
いっそ思い切って現代風の物語にしないと衣裳や小道具が生きてこない・・・気がした。

それ以外は概ね良かったと思うから、なおのこと、そこが気になってしまった。