日和見日記

pig-pearl 一行紹介 2012年4月に武蔵野美術大学通信教育課程に入学、2018年3月卒業しました。日常生活のあれこれを記述しています。

春画展図録『SHUNGA』と『西洋の美術〜造形表現の歴史と思想』

西洋の美術

西洋の美術

昨年公開された「春画展」は東京展だけでも20万人の観客動員だったそうである。
造形学概論のレポートを書くに当たって、春画展のことを思い出し、書いてみようと思った。

(追記:アマゾンで検索して春画展の図録「SHUNGA」を紹介してみましたが、中古本だったので、いつの間にやら売れたらしく見えなくなってしまったので削除しました。4月13日)


春画展の図録は、623頁を糸綴じで製本。別途作成の表紙でくるみ背固めするという上製本ではなく、糸綴の背中をそのまま見えるように本を仕立てる仮製本様式、コデックス製本なので、開いたときに真っ平らになって、絵が見やすい。これだけの厚さ(6cm)になると背が付いていては読みにくいし、背も傷みやすいだろうと思う。ただし、背が付いていない分だけ汚れや衝撃に弱いので、注意も必要になる。


で、製本については、レポートには直接関係ないが、以前ブックバインディングか編集研究のスクーリング時に、こういう製本が最近流行っているという説明があったな〜と思い出した。コデックス製本は図録などによく使われる製本らしい。そうだろう、そうだろうと、この図録を見て納得したのである。


『西洋の美術〜造形表現の歴史と思想』は現代芸術論を履修したときに買った本である。西洋美術史2にも使えたのだが、西洋美術史2を勉強しているときには出版されて間もなかったので気付かなかった。現代芸術論で参考図書を探していて気付き、ああ、この本を読んでいたらと悔しい思いをしたものである。この本はとても読みやすく、いわゆる他の西洋美術史とは少々異なっているが、わかりやすくてすごくおもしろく読んだ。
今回も読んでとても参考になった。さらに気付いたのだが、美術館というトポス(場所)についての章も入っていて、この先ミュゼオロジーや博物館実習のレポート課題にも役立ちそうである。こんなに何科目もに役立つのだから、かなりお買い得。

(追記:1年近く経って読み返したら、笑えた。ミュゼオロジー2や博物館実習の通信課題にはまったく使わなかった。ただ、西洋美術史には役立つと思うよ、ほんとに。2017/3/5)


それで、肝心のレポートだが、なんとかかんとか、仕上がった。
一晩寝かせて、明日もう一回読んでおかしくなければ提出してみよう。どんなことになるのか、かなりドキドキの課題である。