世界の名著 近代の藝術論
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1974
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新年度が始まった。エンジンがかからないまま終わってしまった春休み(?)。
一念発起して造形学概論のレポートのために読み始めたが、まだ最初の章も読み終わっていない。
難しいがとてもためになる本。曖昧だったことが、なるほどと腑に落ちる、というか、藝術とはなんなのかという、普遍的な問題をしっかり考えましょうと教えられる本。
しかし、これいつになったら読み終わるんだろうか? 私は果たして読了できるんだろうか? 読了できたからといって、何がわかるんだろうか? などなど不安が一杯。しかし、とにかく読んでみよう・・・と思わせてくれる本である。
こうやっていろんな文献を読む度に、西洋美術史、現代芸術論、日本美術史、美術論など、これまで履修してきた各科目のレポートがいかに稚拙だったか思い知らされる。もちろん、学者先生のような立派なレポート、論文が私に書けると思っているわけではないが、せめてこういった学術書をきちんと読んで、もっと論考をしっかり組み立てるべきだったと思うのである。
それでもあのとき不明瞭だったことはこういうことだったのか、と後になってからでもわかるようになったのはちょっと嬉しい。
そうやってらせん階段を昇るように、同じ景色を角度と高さを変えながら、ぐるぐるまわりながら見ていくことが勉強なんだろう。角度と高さが違えば見えてくる景色は微妙に変わり、さっきはよく見えなかったモノが見えてくる。階段の中心はぶれることなく同じ位置にあるのだ。