日和見日記

pig-pearl 一行紹介 2012年4月に武蔵野美術大学通信教育課程に入学、2018年3月卒業しました。日常生活のあれこれを記述しています。

図書館の新刊コーナーに置いてあった

ミュゼオロジーの展開: 経営論・資料論

ミュゼオロジーの展開: 経営論・資料論

教科書を読む、というタイトルだが、まだ読んでいない。でもいずれ必ず読まなくてはいけない教科書。


午前、夫と近所の図書館に行った。
夫が新刊コーナーで『ミュゼオロジーの展開』を見つけ、参考図書になるんじゃないか?と持ってきた。
ん? 金子先生と杉浦先生のお名前が出ているし、武蔵美の出版。これって、ミュゼオロジー2の教科書のような気がする、と思って読んでみたら、「はじめに」で金子先生が、この本は通信教育課程の印刷教材だと書かれていた。ああ、やっぱりね。本の装幀は違うけれどそうだった。それで、家にもあるのに借りてきた。定価2600円は教科書も同じ。


装幀を見る。
表紙:配布の教科書は薄いブルーグレーの、あのおなじみのデザイン。図書館の方はムサビの図書館の写真のカバーがかけられている。
本文:デザインは当然同じ。使用している紙も同じ。
それ以外は、見返しの色、判型(A5)、本文の厚み、どれも全く同じ。
結局違うのは表紙カバーだけだった。図書館の本は表紙カバーをフィルムで本体に接着しているので実際の表紙が見えないが、僅かな隙間からのぞいたら、本体の表紙は教科書と同じに見えたので、教科書にカバーをつけただけ、と考えてよさそうである。
ま、そりゃあそうだろう。


このように、全く同じ本なのに違う装幀を見比べたことは今までなかった。
違うといっても表紙カバーだけだから、あまり見比べる意味もないのだけれど、それはそれとしておもしろかった。


それにしても新刊コーナーに置いてあったということは新刊ということなわけで、奥付を見たら2016年4月1日だった。
あらま、できたてホヤホヤの教科書だったのね。ってことは、去年とは違う教科書なんだ。
ふーん、去年まではどんな教科書だったんだろう。なんで今年から変わったんだろう。


教科書は大きく2章になっており、1が経営論、2が資料論になっている。1−1は新見先生の論説で、ちらっと読んだら昨年のフランス・パリでのテロ襲撃事件について触れていた。んんん? パリのテロ襲撃事件ってついこの間じゃない? 確か去年の11月頃。って、いったい先生はいつ脱稿されたのだろうか? 「はじめに」の金子先生の言葉は2015年12月だったが、一番最後の「おわりに」の杉浦先生の言葉が2016年元旦になっていたから、去年暮れまでには原稿は全て揃ったらしい(執筆は全17名)。新見先生は1章と2章、あわせて37頁、文字数に換算すると25000〜30000字前後か。一部転載記事も含まれている。他の仕事(大学や美術館)をされながらだから、ああ、お疲れ様でした、という気分。これからゆっくり新見先生始め、諸先生方の論説を拝読していこうと思う。