三菱一号館美術館にて鑑賞
明日まで東京駅周辺の美術館、出光美術館、三井記念美術館、三菱一号館美術館、東京ステーションギャラリーで、学生を対象に無料で美術館に入館できる「学生無料ウィーク」。
駆け込みで今日、三菱一号館美術館に行ってきた。
出光美術館の「生誕290年記念勝川春章と肉筆美人画」もみたかったけれど、27日で終了している。
「PARIS オートクチュール 世界に一つだけの服」は、オートクチュールの始まりから現代に至る歴史を概観している。初期の刺繍・羽根細工・コサージュなどの職人技が素晴らしかった。年代が下がるにつれて、染織の技術だけではなく、織り上がった生地の加工の技術も進んでいく様がハッキリわかっておもしろかった。
生地の加工技術が進むと、刺繍や羽根細工などの豪華な飾りが減っていき、生地自体の美しさ、加工によってできる布の表情を利用するデザインが増えていくのである。もちろん必ずしもそうとばかりは言えない部分はあるけれど、大まかに言えばそうだった、と私には感じられたんだわ。
どうやら私はデザインそのものよりも、生地や刺繍などの技術に目が行ってしまい、デザインの変遷についてはあまり関心がないらしい。
それにしても、刺繍の技術は素晴らしかった。ため息が出てしまう。
ああいう豪華な衣裳を一度でいいから着てみたいものである。