「紙とコスト」を読み、「奇跡のレッスン 書道編」(NHK 再放送)を見る
*紙とコスト
紙の専門店「竹尾」が、企画・編集協力した本。 ということで、使用している紙、装幀、デザインがいちいち納得できる造りになっている。
包装紙やパッケージなどなど、実際に商品になっている数々の作品を写真で見せ、「その紙でなければならない理由」が説明されている。
うーーん、これ、パッケージデザインの課題の時に読んでおけば良かったナー、なんて今更思ったり・・・。
造形研究コースの、「媒体組成研究」の勉強にも役立つんじゃなかろうか、と思ったりもした(私は履修しなかったけれど)。
と、テレビをつけっぱなしでこの本を読みながら考えていた。
テレビでは「奇跡のレッスン 書道編」を放送していた。
*奇跡のレッスン 書道編
中国の著名な書道家・熊峰(ユウホウ)氏が広島県の中学生に教えるという番組。
私は一応書道を習っている。10年以上もやっているけれど、怠け者だからちっとも上達しない。先生の歯ぎしりが聞こえてきそうな程ノロノロとやっている。
なぜ続けているのよくわからない、そういうレベル。(先生、すみません(>_<))
で、生徒のなかには私みたいな、やる気があるんだかないんだか、みたいな子もいるわけで、そういう子が熊峰氏の指導でどんどんやる気が出てくる。
書の楽しさに気付いたのかなぁ。
その中学の指導者(顧問の先生)の教え方が悪い訳じゃない。もちろん、私の先生も。
熊峰氏の指導を聞いていたら、(私の)先生と同じこと仰っている、と感じたことが何度かあった。だから、やっぱり先生はきっととても良い先生なんだ、と思った。
きっと私は先生に甘えているんだな。とても優しい先生で、こんな私にも本当に辛抱強く丁寧に教えて下さっている・・・ということをしみじみと感じた番組だった。
先月、加盟している書道連盟に提出した課題が優秀作品に選ばれていて驚いた。優秀作品だったことよりも、講評に「線がとても美しい」と書かれていたことがとても嬉しかった。先生がいつも仰っている「線」。キリリとした線、柔らかい線、強い線、それらをもっと意識して、といつも言われている。形よりも線ですよ、気持ちを込めて書いて、と。
「私達はなんのために書を書いているのか」熊峰氏は番組で氏の答を話している。
この番組のサブタイトル「書は身体がつくる/書くことは人生と向き合うこと」だった。
私も自分の言葉としてそういうことが言えるように精進しなくてはいけないなと、この番組を見ていて思ったのだった。