日和見日記

pig-pearl 一行紹介 2012年4月に武蔵野美術大学通信教育課程に入学、2018年3月卒業しました。日常生活のあれこれを記述しています。

彼岸の墓掃除

今日は彼岸の入り。

一昨日実家に帰省し、昨日お墓の掃除をした。

近隣の住民が各戸のお墓と、墓地への道を掃除する。

暖かな日で掃除も順調に進み、落ち葉だらけだった墓地が綺麗になった。

墓地への道の土手にたくさんの菫や水仙が咲いている。

それらを見ると春だなーと思う。

 

実家のお墓は一番手前にあるが、一番奥にあるお墓が親戚の墓で、ついでにお参りしようということになった。すると墓誌に新しく刻まれた名前があった。

父の従妹の名前だった(以下Aさんとします)。

一緒に行った父も叔母も知らなかったらしく驚いていた。

Aさんの実家は私の実家と同じ集落にあり、そこから以前は私の実家のすぐ隣にあったお宅にお嫁に行った。そのお宅は私が生まれる大分前に火事で焼失し、一家で遠くに越したので実際にお嫁に行ったのは遠方だった。しかし代々墓はそのままあるので盆や彼岸には夫婦でお墓参りに来ていた。ただ、父より年上なので、段々と来る回数も減り、最近は施設に入ったということで、墓参りに来ることはなくなっていた。

 

Aさんの実家からも何の連絡もなかったらしい。

Aさんの実家は、後を継いだAさんの弟さんが亡くなり、すでに代替わりしている。

父が電話で聞くと、代替わりしたご長男が事情を話してくれた。家族葬で、近しい身内だけで済ませたので連絡しなかったとのこと。

 

 もちろんそのことを悪く思うわけではない。ご遺族がそういう意向ならばそれに沿うことが一番だし、父の体調では葬儀にはどのみち行けなかったかもしれない。心の中でご冥福を祈れば良いとわかっていても、小さい頃にたくさん遊んだ従妹が亡くなったことさえ知らされなかった・・・家族葬が多くなったご時世とは言え、父はちょっと寂しい思いをしたようだ。

それでもこうしてお彼岸にお参りできたことはよかったと思う。