日和見日記

pig-pearl 一行紹介 2012年4月に武蔵野美術大学通信教育課程に入学、2018年3月卒業しました。日常生活のあれこれを記述しています。

課題1と2

美術の歴史と鑑賞は、この科目がスタートしたばかりの2014年、2年次の5月・6月に履修した。
ちょっと苦い思い出(科目試験がさんざんだった(>_<))のある科目だけれど、課題はそれなりに楽しかったし、勉強になった。


課題1は、教科書に掲載されている作品のうち、中学生に鑑賞させたいと思う作品2点を選び、作品の特徴についての説明と、選んだ理由を比較鑑賞する視点から解説するというもの。
私はミレーの《落ち穂拾い》と浅井忠《収穫》を選んだ。




バルビゾン派の画家として知られるミレーと、バルビゾン派から影響を受けたフォンタネージに師事した浅井忠。
ともに農民の生活を描いた絵を取り上げたが、その絵の意味するところは随分と違う。中学生には世界的名画の生まれた背景、同じ収穫の絵でも国によって違う事情などを読み取って貰いたいこと、というようなことを書いたと思う。


課題2は、中学校美術科の教科書、もしくは初心者向け美術鑑賞本の掲載を想定したテーマを設定、そのテーマで鑑賞する具体的な作品を4点から6点選び、また、解説と、その鑑賞の意義について論じるというもの。
私は『画家の自画像』というテーマで6人の画家の自画像を取り上げた。



バロックから現代アートまで、カラヴァッジョ、レンブラントゴヤゴッホエゴン・シーレ、ウォーホルの6人。
バロック以前は自画像がほとんどない。


講評には「自分がどうありたいか、他人からどう思われたいか、あるいは憎悪する自己との葛藤など、中学生ならではの鑑賞の可能性は大きい。また、言語活動にもつなげられる視点となっている」というようなことが書かれていて、自画像を選んだ狙いをほぼ認めて貰えたような気がして嬉しかった。