日和見日記

pig-pearl 一行紹介 2012年4月に武蔵野美術大学通信教育課程に入学、2018年3月卒業しました。日常生活のあれこれを記述しています。

なんとかなった…と思いたい

造形学概論の課題2を提出した。
当初思っていたよりずっと手間のかかる課題だった。

「ひとつの美術作品を選び、その作品について記した異なる筆者による二つの文章を比較し、共通点や相違点を挙げながら説明せよ」という課題。
毎度のコトながら、考えの甘い私は、有名な作品を選んだらすぐにそれについての文章は見つかるだろう、とタカをくくっていた。


しか〜〜〜し、


そーは問屋がおろさない!
すっとこどっこい、べらんめぃ!(←意味不明…)
顔を洗って出直して来な!!


って、気分になったのであ〜〜る。


学習指導書にも書いてあるが、まず、レポートの比較説明の方針を決めてから文章を探し、すると必然的に作品が決まるという順序になる。
そこは理解していたのだが、比較の方針…と言われても、ねえ。
大体、どんな比較を想定するんだよ、文章読まなきゃわかんないよ、と、悪態をつきつつ、いつも通りいきあたりばったりで文章を探した。
とりあえず夫から知恵を授かり(?)、瀧口修造の『幻想画家論』を読んだ。


幻想画家論 (1972年)

幻想画家論 (1972年)


この本はとてもおもしろかったが、画家についての本なので、作品についての文章は僅かである。僅かだがあることはある。
よしよし、この中から一つ選んで、比較できる文章を探せばよいのだ、楽勝!

と、このように楽観的に(短絡的とも言う)考えてしまうのが、私の悪い癖。
そんな簡単に見つかるものじゃないのだ。
画家本人についての本はあっても、作品についての文章、しかも比較できる文章、となると、これが意外に見つからないモノなのだと、探し始めてやっと気付いた。


それからは、やみくもに浮世絵の全集を見たり、今まで行った絵画展のカタログを引っ張り出して良さげな文章を探した。自宅に画集や評論本はけっこうあるのだが、ぐちゃぐちゃで、コレと思った本がなかなか見つからない。そんなこんなで、ヒステリーを起こす結果になったのだから、世話がない。


こうやって課題のために文章を探すことこそが先生の狙いだったんじゃない?と思えるくらい、比較する文章を決めるまでが大変だった。
そのかわり、文章が決まったらレポートはその日のうちに書き上がった。
比較するだけだもん・・・なんてね、ほら、ここにも私の甘い考えが。
しっかり比較できたのかどうか? 提出前に夫に読んでもらったら、点数はわからないけれどたぶん合格すると思うよ、と言われた。
でも、採点するのは夫ではなく、先生である。