日和見日記

pig-pearl 一行紹介 2012年4月に武蔵野美術大学通信教育課程に入学、2018年3月卒業しました。日常生活のあれこれを記述しています。

田舎の夜空

土日、実家に行った。
東京にはまだ残っている雪こそなかったが、とにかく寒い。


前近代的な実家は何をするにも寒い。
石油ストーブをつけていても、まわりが壁ではなく障子だったりするから、ちっとも暖まらない(気がする)。
廊下に出ると息が白い(笑)。
父は瞬間湯沸かし器を無用だといってはずしてしまったから、IHクッキングヒーターで湯を沸かしながら洗い物。(何故かIHクッキングヒーターなんてものはある)いや、ゴム手袋があるだけ、昔よりはましだろう、とかなんとか。
洗濯機は外だよ。全自動だからまだ良いが、これを干すのが離れの2階。
庭を横切って離れに行く途中で空を眺めたら、星がキラキラしているし、月も出ている。綺麗だけれどよけいに寒さが迫ってくる。
朝なんてとても布団から出られない(気がする)から、夜に洗濯をする私が横着なんだけれど、凍えるような夜空だ。
実家で夜中にトイレに行くのは命がけだと夫が言っていた。外のトイレじゃないのに、廊下が外みたいに寒いんだもの。
暖房便座じゃなかったらホントに命にかかわるんじゃないかと思う。(特に年寄りには)


夜空は綺麗なんだけれどねぇ、北国の寒さを考えればこれくらい、と思わないじゃないけれど、根性無しの私はこの季節、毎度ブツクサ言いつつおさんどんをしている。昔の田舎のお嫁さんは大変だったなとしみじみ。


そういえば、父は家の周りで家庭菜園をしているのだが、その辺りに最近狸が出ると言っていた。
2匹。
つがいなのか、親子なのか、はたまた兄弟(?)なのか、よくわからんが、2匹。
畑の横には蘭用の温室もある(ぼろい温室なので、隙間から中に入れる)から暖をとりにきているのか、みかんやら、木の実やらをあさりにきているのか。
この前はリンゴを干しておいたら盗まれたと言っていた。(何故リンゴを干す?)
みかんなぞ、きれいに皮だけ残っている。


畑の後の方によそのお宅の畑があって、そこには雉が出没するらしい。
そんな話を夫にしたら、いったいドコの田舎なんだ? と言われた。千葉県のド田舎の話です。