日和見日記

pig-pearl 一行紹介 2012年4月に武蔵野美術大学通信教育課程に入学、2018年3月卒業しました。日常生活のあれこれを記述しています。

心に残った言葉

卒業式が終わって20日も経って今さらだけれど、あの時に感じたことをいくつか。


-式次第-


開式の辞
校歌斉唱
学位記(卒業・修了証書)授与
卒業・修了制作(論文)優秀賞授与
学長式辞 学長 長澤忠徳
理事長祝辞 理事長 天坊昭彦
教員祝辞 教授 戸谷成雄
校友会会長祝辞 佐奈芳勇
学生パフォーマンス
閉式の辞


・学位記授与…造形学部961名、大学院造形研究科修士課程119名、博士学位取得3名、造形学部通信教育課程137名、合わせて1,220名。


・学長式辞・理事長式辞…申し訳ないが、このお二人の式辞は退屈きわまりなかった。言いたいことはわからないじゃないが、「卒業生の諸君おめでとう!」で済ませてくれれば拍手喝采だったろうにと思ったことも確かだ。
でも、ま、そんなものだろう。


・教員祝辞 教授 戸谷成雄(彫刻学科)…戸谷先生のお話が一番心に残った。
戸谷先生の仰った言葉で特に残っているのは


「(皆さんは)卒業と同時に、ただの人になります。本当にただの人です。一方で、子供の頃からずっと背負ってきた学生という肩書きからは解放されることにもなります」
「私は何者なのか。私はどこからきてどこへ行くのか。どんな場所に立っているのか。その場所とは何か。自分にとって本当の場所はあるのか無いのか。仮の場所が本当の場所か」
「場所、身体、肉体、脳、内臓、心、自然、言葉。この宇宙のあらゆる現象、存在、それらの何かが皆さんの体を、手を動かし、その関係個別的情動性が、世界美術になる可能性はあります。信じましょう、そして、疑いましょう」


私は戸谷先生にはご指導を受けていないが、卒業式でこの言葉を聞けて良かったと思う。


このあと校友会会長式辞、学生パフォーマンスがあり、閉会。
各自教室に移動しそれぞれの学科で学位記を授与された。
卒業式典の監修は工芸工業デザイン学科の牧野教授。