蒲生郡日野町、彦根市、近江八幡市、少しだけ米原市

昨日、今日、滋賀県に行ってきた。

昨日は所用で蒲生郡日野町へ。日野町は、静かな田舎町で、私の実家がある町を思い起こさせる。
日野町の名産、日野菜の漬け物が好きなのだけれど、いまは季節外れとのことだった。

用が済んだ後、夕方彦根に着いた。ホテルに荷物を置いて町を散策、夕飯を食べたのだが…、なんというか、夕方6時過ぎに町を歩く人の少ないことに驚いた。もちろん、私の実家の町はもっと少ない。だって田舎だもの。でも彦根はもっと都会でしょう？　というか、都会のイメージがあったからその静けさに驚いた。観光客相手と思われる商店もほとんど店じまいしている。今日は土曜日だったよね？　と何度も思った。
それでも夕飯を食べるために入ったお店は、入る前はすごく静かで誰もいないの？　という雰囲気だったのに、中に入ったら結構たくさんいた。
そういう土地柄なんだろうか。騒がしさがない。
帰り道、ライトアップされた彦根城の天守閣を見た。内堀から遙か彼方に見える。

今朝は9時に彦根を出て近江八幡へ。
出だしからバタバタだった。
彦根駅でちょうど京都方面行きの電車が来ていたので飛び乗り、近江八幡駅では観光案内所で市内観光案内をお聞きしている最中にバスが来たので、走ってバス停に向かった。
観光案内所の方が、あのバスを逃すと30分後ですよ、とおっしゃるので、荷物をコインロッカーに入れてからと思っていたのに、そのままバスに乗ってしまった。ということで、一日ガラガラとキャリーバッグを引っ張って歩くことになった。

近江八幡ではヴォーリズの建築物を見て歩くのが目的だった。
なのだが、偶然、今日は左義長というお祭りの日で、どうやらそれ目当ての観光客も多いらしいと、歩き始めて気付いた。

近江八幡の町は、彦根の町よりもさらに静かに感じた。
観光地だよね？　どうして日曜日なのにこんなに少ないの？
なんてことを考えつつ、ヴォーリズの建築物を拝見。
八幡小学校はすばらしいし、旧郵便局はおもしろかった。他にもたくさんの建築物を見ることができたが、やはりヴォーリズ記念館が印象に残った。
事前に電話予約で中に入ることのできる記念館は、当日の電話では本当は受け付けてもらえないらしい。しかし、運良く受け付けてもらえた。
中に入ってヴォーリズの生涯の説明を受ける。これがなかなか良かった。

記念館の中から窓を写した。肉眼では気付かないが、写真に撮ると窓に十字架が浮かび上がる。
これはヴォーリズが意識してそうしたかどうかは不明との説明だった。

その後、左義長のお祭りを見、八幡山ロープウェイに乗る。ロープウェイに乗るときも出発寸前で、バタバタと乗車した。山頂では遠くに琵琶湖を眺めつつ、近江八幡市を一望した。
八幡山は、1585（天正13年）年、豊臣秀次が近江四十三万石の居城をこの山に置き、安土城下の人々を移し住まわせた。城は秀次の死後、京極高次が入封したが間もなく廃城となった。今は石垣をわずかに残すだけだが八幡堀は修復されている。わずか10年で廃城になった八幡山城跡であるが、なぜか「恋人の聖地」とかで、撮影スポットがあった。その横には小さい八幡瓦が絵馬がわりに、たくさん掛けられていた。
ロープウェイ（近江鉄道）はアニメ『ヤマノススメ』の女の子がラッピングされていた。
そういえば、昨日乗った近江鉄道も、アニメキャラやゆるキャラなどラッピングされていた。滋賀県警やJAまでラッピングされていたのには驚いたが、とにかく近江鉄道は、すごく不思議でおもしろい鉄道だった。撮り鉄（？）らしき人が、写真を撮っているのをどこの駅でも見かけた。

米原〜日野間の通常の運賃は910円（だったかな？）なのに、一日乗車券は880円。土日祝だけの割引切符らしい。

なんだかバタバタだったけれど、見学自体はどこもゆっくりと楽しめた。
落ち着いた良い町という印象である。
彦根といい、近江八幡といい、押しつけがましさがない。県民性だろうか？
そういえば、行きも帰りも途中下車した米原はもっと地味だった。
ゆるキャラは「ほたるん」。
何故かと思っていたら、米原には国内有数の蛍の発生地があるそうだ。

http://www.city.maibara.lg.jp/0000003612.html
↑より引用『ホタル発生地として全国で天然記念物指定を受けているところは11か所ありますが、「天然記念物のうち世界的にまた国家的に価値が特に高いもの」として指定される「特別天然記念物」指定の地域は長岡のみとなっています』

そんなこと、今日初めて知った。私が知らなかっただけかもしれないけれど、きっとそれほど大々的には宣伝してないんじゃないかな。
奥ゆかしいというかなんというか。