《ラファエル前派の軌跡展》を観る 於三菱一号館美術館
昨日、ムサビ通信時代の友人と観に行った。
ラファエル前派は結構好き。ミレイとかロセッティとか・・・。
「ラファエル前派」の正式名は、Pre-Raphaelite Brotherhood で、直訳すればラファエル以前の兄弟団って感じ。
今回の展覧会はそのラファエル前派に思想的な面で影響を与えたとされているジョン・ラスキンの生誕200年を記念して開催されている。
展覧会は五章で構成されている。
Ⅱ章:ラファエル前派同盟
Ⅲ章:ラファエル前派周縁
Ⅳ章:バーン=ジョーンズ
Ⅴ章:ウィリアム・モリスと装飾芸術
ラスキンが、先駆的な表現で描いたターナーに正当な評価を与えたこと、その後ロセッティらのラファエル前派を擁護したこと、それがさらにウィリアム・モリスのアーツ&クラフツ運動に続くという流れを、順を追って紹介している。
ラファエル前派のメンバーではないけれど、影響を受けたという画家のなかでもとりわけ有名なエドワード・バーン=ジョーンズの作品群もあったし、モリスの手工芸にこだわった作品の数々はデザインもすばらしく、見応えがある。
同行した友人は、ターナーはじめ、展示された数々の水彩画に感動していた。私は「軌跡展」と銘打っただけあって、ラファエル前派とその前後の歴史の流れを感じられたのがよかったように思った。もっと他にもいろいろ観た人がそれぞれの感想をもったことだろうが、全体的にわかりやすい展示だったと思う。
鑑賞後はKITTEに入っている飲食店でランチ。
知人の働いている店に初めて行ってみた。
久しぶりに知人にも会えたし、しかもとても喜んでくれて、デザートをサービスしてくれるという嬉しい誤算もあった。ありがとう!
ボリューム満点のランチを食べて、その後東京駅地下のカフェでお茶。
楽しい一日だった。