日和見日記

pig-pearl 一行紹介 2012年4月に武蔵野美術大学通信教育課程に入学、2018年3月卒業しました。日常生活のあれこれを記述しています。

事件・15 復讐殺人法廷  〜娘を殺した男が4年で出所? 許さない! 残された家族が立てた恐るべき計画〜

何やら長たらしいサブタイトルがついているが、テレビ朝日系のドラマ「事件」のシリーズ15作目。
初回のオンエアは2012年5月12日。
主演:北大路欣也 他の主な出演者:若村麻由美 杉本哲太 石丸謙二郎 南圭介 窪田正孝など。


「事件」はもともとは大岡昇平の小説である。映画にもなっているし、NHK若山富三郎が主演のドラマ化もされている。NHKもそうだったが、大岡昇平原作は1作目だけ。続編などは脚本家のオリジナル(テレ朝は2作ほど小杉健二原作がある)。
若山富三郎の菊地弁護士は全5作品(1978年〜1982年)。私は「続 事件 海辺の家族」「続・続 事件 月の景色」の2作だけ見た覚えがある。「海辺の家族」では義妹の中村玉緒が共演して話題になった。「月の景色」は佐藤浩市岸恵子が親子という、今考えるとたいそうすごい親子ができ上がったわけだ。どちらも見ているのが辛くなるドラマだったと記憶している。
暗くて怖くて悲しいドラマ、というイメージ。


ということで、1993年から始まった北大路欣也主演のシリーズは見たことがなかった。一つには「菊地弁護士」が私的には若山富三郎のイメージでそれを壊すのがイヤだったからだろうが、やはり「暗くて怖くて悲しい」ドラマを見るのが辛いというのが大きかった。
すでに17作もあったとは驚き。しかも菊地弁護士ではなく伊丹弁護士だった。どうやら、菊地弁護士だったのは最初の1作だけらしい。そうだよね、もう大岡昇平の作品からは離れているし。


で、この第15作。まあまあよかったと思う。若村麻由美杉本哲太は演技が安定していて、安心して見ていられる。(それにしても杉本哲太に紅麗威甦(グリース)の面影はまったくない。びっくりだよね、グリース・・・)
殺された不良役が窪田正孝だったのは、エンドロールを見て知った。あら、だったらもっと真剣に見るんだったと思った。
窪田正孝は、2010年のNHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」に水木しげるのアシスタント役(池上遼一がモデルと言われている)として出演している。あの時、ちょっと気になる役者さんだなと思ったのだけれど、次に私が気付いたのは、2014年のNHKの朝ドラ「花子とアン」だった。多分その辺りでブレイクしたのだろう、その後は頻繁に見るようになった。「ゲゲゲ・・・」と「花子とアン」の中間、2012年にはそういう役もあったんだな、窪田正孝


北大路欣也は演技はうまいんだろうけれど、どうにも人権派の弁護士に見えない。
北大路欣也の演技力の問題ではなく、私の勝手なイメージなんだろうと思うけれど。