日和見日記

pig-pearl 一行紹介 2012年4月に武蔵野美術大学通信教育課程に入学、2018年3月卒業しました。日常生活のあれこれを記述しています。

Björn

私の曾祖母は明治生まれで「くま」という名前だった。(正しくは「久」の変体仮名の「く」なんだけれど、ここでは変体仮名が使えないので、とりあえずひらがなで)
「熊」と漢字ではなかったので、熊を意味する名前ではなかったのかもしれないが、小さい頃はずっとその音から「熊」のイメージだった。(もしかしたら「熊」の意味だったのかもしれないが、もう今ではそれはわからない)
曾祖母の両親が何故娘に「くま」と名づけたのかはわからないが、昔の人の名前には動物が多く使われていたように思う。
「つる」とか「かめ」とか、そういえば、中学の時の先生で「とり」というお名前の先生がいた。酉年生まれだとおっしゃっていたように思う。
男性だと干支からとって「◯太郎」とか「◯乃介」みたいにね。そういえば、「くま」さんの夫、つまり私の曾祖父は「卯乃助」だったような・・・卯年生まれだったんだろうか?


熊と踊れ(上)(ハヤカワ・ミステリ文庫)

熊と踊れ(上)(ハヤカワ・ミステリ文庫)

熊と踊れ(下)(ハヤカワ・ミステリ文庫)

熊と踊れ(下)(ハヤカワ・ミステリ文庫)

スウェーデン作家のミステリー。原題は「Björndansen]で、日本語に直訳すると「熊のダンス」。「Björn」が熊、「dansen」がダンスってことらしい。「Björn」はビョルンと読む。スウェーデンでは熊はbjörnと言うらしい。(bearとも言うらしいが)
よく似た言葉で「Beorn」(ビヨルン)がある。

ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)

ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)

「Beorn」は、小説『ホビットの冒険』の登場人物。巨大な熊に姿を変えることができる獣人(スキン・チェンジャー)である。また、彼の名前にちなんで大熊に変身する獣化のことを英語ではビヨルニング(beorning)と呼ばれる。(以上、wikipediaより引用)
英語で熊は「bear」だから、ふんふんなるほどと思った。
「beorn」は古ノルド語の「björn」を語源としているらしい。


なんてことを考えていたらなかなかおもしろい。
曾祖母はスウェーデンで生まれていたら「ビヨルン」だったわけだ…なんて思っちゃったわけ。
ビヨルン…素敵な響きじゃないですか?
さて、スウェーデンでは「くま」と発音する言葉はあるのだろうか? もしあるとしたらどんな意味になるんでしょうね?