日和見日記

pig-pearl 一行紹介 2012年4月に武蔵野美術大学通信教育課程に入学、2018年3月卒業しました。日常生活のあれこれを記述しています。

納得できないことが多すぎる!

そんなあなたに「慶次郎」
これは北原亞以子さんの「傷―慶次郎縁側日記」の文庫本の帯のコピー。
NHK金曜時代劇シリーズ、今日から「慶次郎縁側日記」でした。
北原さんは好きな作家の一人ですから、ドラマ化はうれしい…、配役と脚本がよければ。
慶次郎役が高橋英樹
たしか宮部みゆきの「本所深川ふしぎ草紙」のドラマ化「茂七の事件簿」の茂七役もそうだった。
納得できない。
できないけれど見なくてはなにも言えないと思い、見た。
納得できない。
去年、このシリーズで藤沢周平さんの「蝉しぐれ」をやったとき、主人公、文四郎役の内野聖陽さんのときと同じくらい。
お二人とも演技力はもちろんあります。でも…。
高橋英樹の茂七。町人が不似合いすぎ。慶次郎は定町廻り同心を引退して商家の寮番になったはずなのにどうしても与力、またはも一つ上のお奉行さまにみえる。お奉行が言い過ぎなら旗本のお殿様。貫禄ありすぎなの。
内野聖陽の文四郎。15の夏から始まるこの物語。最初はもちろん子役が演じていたけれど、いきなり内野聖陽。え?何歳の設定なの?と思ったら16才のところを19才にしてある、とのこと。19才って…。内野聖陽は30過ぎの立派なおとなですよ。(オジンとまでは言いません)
たぶん、舞台だったら高橋英樹にしても内野聖陽にしても納得できたと思う。テレビドラマでは苦しい。
好きな作家の好きな作品は勝手にこちらもイメージをこしらえているから、ぴったり合うというのが無理なのはわかる。わかるけれど、納得できない。
このシリーズの藤沢周平さんの「三屋清左衛門残日録」ISBN:4167192276。清左衛門が仲代達矢、佐伯熊太が財津一郎、大塚平八が河原崎長一郎。この3人がほんとによかった。特に昨年亡くなられた河原崎さん。役柄にピッタリの味のある演技でした。
その夜の雪 (新潮文庫)  傷―慶次郎縁側日記 (新潮文庫)  蝉しぐれ (文春文庫)  本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)