日和見日記

pig-pearl 一行紹介 2012年4月に武蔵野美術大学通信教育課程に入学、2018年3月卒業しました。日常生活のあれこれを記述しています。

クリスティやら松本清張やら・・・

21日から実家に行った。

最近は「断捨離だー」とせっせと片付け、先月、萩焼のコーヒーカップや、メーカーはわからんが高そうなフルーツ皿セット、茶托セットなどなど(すべていただきもの)を持ち帰り叔母にあげた。今月もコーヒーカップ(椀皿5客)セット2組、氷コップ(5客)セット1組を実家に持ち帰り、叔母にあげようと思った。けれど、今回は断られた・・・とほほ。
で、父がバザーがあったら寄付するから置いてゆけというので、置いてきた。


このように断捨離は順調に進んでいる(?)のだが、今回は実家から中国茶器セットを持ち帰った。
この前長男がおいしいウーロン茶を買ってきたので、これはやっぱり中国茶器で飲んだらおいしいだろうと思った。で、ふと実家に中国茶器のセットがあったことを思い出し、探したらあったんだね、これが。
重たい思いをして実家に持って行って減らしたはずだったのに・・・重たい思いをして別の食器を持ち帰るなんてバカバカ。


で、その中国茶器が置いてあったのは昔私が使っていた部屋なわけで、最近は実家に行ってもほとんど入っていなかった。
久しぶりに入って、ふと本棚を見て、昔読んだ本を眺めていたら読みたくなってきた。(読む気にならない本もたくさんあったが)


『クリスチィ短編全集2』アガサ・クリスチィ/厚木淳訳 / 東京創元社 [文庫]/(1967年初版)1977年32版
(「クリスティ」じゃなくて「クリスチィ」という表記、時代を感じますね)
全12編の短編集。この中の『うぐいす荘』が、わかっていて読んでもドキドキする。
『ウグイス荘』(早川書房では『ナイチンゲール荘』となっている)は ほぼ自宅内で、主人公(アリクス)の心境を語るという密室ものなので、舞台劇としてすごく良いモノになるだろうなと思ったら、Frank Vosperによって"Love From A Stranger"というタイトルで戯曲化されていた。舞台化も映画化もされているようだ。今さら知った事実。


『遠くからの声』松本清張/講談社文庫/(昭和51年第1刷)昭和52年(1977年)第6刷

遠くからの声 (講談社文庫)

遠くからの声 (講談社文庫)

松本清張初期の全8編の短編集。時代設定は古いが、そのことはあまり気にならない。クリスティもそうだが、人間がきっちりと描かれているので、時代は変われども人間の本質というのは変わらないのだと思わせてくれる。


この本の最後のページに一枚の紙が挟まっていた。民宿に泊まったときの計算書だった。


宿泊4,000×2  8,000
電話料      90
自転車      200
合計      8,290  ・・・ですって。


ちゃんと私の苗字で○○様になっていたから、私が泊まったときのものに違いない。どこに行ったときのかなぁ、全然覚えていない。(民宿の名前は書いてあったが、住所は書いてなかった)
自転車はレンタサイクルだろうな。電話料というのが時代を感じさせてくれる。
東北に行ったときのかな。あの頃秋田とか岩手とかひとり旅したような。・・・わからん。