カリカリカリカリ・・・・・・
この前友人と会った時に試験の話になった。
建築史の試験が終わってホッとしていた時だった。
友人は小学校の教諭である。ふだんは子どもたちにテストを受けさせる立場。
しかし、教師も時には試験を受けなくてはならない。
夏休みなどに研修が終わると試験がある(らしい…)。
試験開始の声がかかると一斉に「カリカリカリカリ」と音がするのが「きつい」のだそうで、そうだよね、確かに一斉に「カリカリ・・・・・」と音がする。
問題がわかるわからないではなく、友人はあの音がイヤなんだそうだ。
学生時代を思い出すそうで、なんか追い詰められたような気分になるらしい。
友人は成績は悪くなかった、というか、優秀だったと思う。
それでも…なのか、それゆえ…なのか、私にはわからない。
あの音、カリカリ・・・・・・私はそれほど嫌いじゃない。
試験そのものは決して好きになれないが、なんというか、あの独特の雰囲気は緊張感があって悪くない・・・・ような気がする。
追い詰められたような、あの緊張感は時々あった方が良いと思う。
日々、あまりにもダラリと過ごしている私にとってはきっと必要な緊張感だ。
とまあ、こんな呑気なことを言えるのは、国家試験とか、入学試験とか、何が何でも合格しなくては、という類いの試験ではないからだろう。