日和見日記

pig-pearl 一行紹介 2012年4月に武蔵野美術大学通信教育課程に入学、2018年3月卒業しました。日常生活のあれこれを記述しています。

美術出版社の教科書

カラー版 日本美術史

カラー版 日本美術史

美術論の教科書は美術出版社の「カラー版 日本美術史」。
あらら、これが「日本美術史」の教科書だったらよかったのに、と思わずにいられない。
なんだかな〜、大学の各教科の教科書のチョイスがなかなか不思議だな〜と感じる今日この頃。
科目名は「美術論」だが、日本美術についての課題で教科書。
歴史学同様、科目名??の私。

ところで美術出版社は3月に民事再生法の適用を申請した。
美術手帖などを出版している老舗の出版社で、美大生にとっては使いたい資料をたくさん出版している。
紙の本が売れないことは知っていた。特に美術書は単価が高いからね…。
美術出版社はその特徴上カラーの本が多いし、学術書も多いから、採算をとれるようにするのは難しかったのだろう。老舗なのにという驚きと、ついにか…という気持ちが交錯した。
「カラー版 日本美術史」は1991(平成3)年初版。21版まで重版し、2003(平成15)年増補新装初版。今回の教科書は2013(平成25)年第12版。帯には美術書最大のベストセラーと書かれている。シリーズ総計100万部突破!! だそうだ。カラー版の美術史シリーズとしては西洋美術史や世界デザイン史など24ある。そのどれもが美大生なら読んでおきたい本だと思う。(読んでないが(>_<))

今後、今回の教科書である「日本美術史」とそのシリーズ、美術手帖や美術年鑑の出版はどうなるんでしょうか? 売れている本(シリーズ)だけは残すのかなぁ。