日和見日記

pig-pearl 一行紹介 2012年4月に武蔵野美術大学通信教育課程に入学、2018年3月卒業しました。日常生活のあれこれを記述しています。

犬張子

きのうの続きで。「いずれ」では忘れそうなので、今日写真を撮りました。写真の犬張子は谷中いせ辰のもので、その頃谷中の近くに住んでいた友人からいただきました。箱には「四世いせ辰」と書いてありました。

  • 年賀切手になった郷土玩具   http://www.asahi-net.or.jp/~jz9t-tnk/n012/n012.htm
      • 東京の玩具。室町時代の京都の上流階級では、「犬筥」(いぬばこ)を産室に飾る風習があった。犬筥は、顔は幼児・体は犬に似せた箱で、犬の安産にあやかったもの。子供が生まれると、産着(うぶぎ)をまず犬筥に着せた後で子供に着せ、魔除けとした。江戸時代に庶民に広まり、嫁入り道具ともなった。江戸中期には、「犬張子」が出現した。初期の張り子は、割と写実的だったが、明治になってドラエモン型になっていく。宮参りのとき、犬張子に「でんでん太鼓」を結び付けて、母親の実家から贈る風習が戦前まであった。小形の犬張子のにザルをかぶせた「ざるかぶり犬」もあり、幼児のカゼや百日咳の際、天井に吊るすと治るともいう。
      • 昭和33年(1958)用:犬張子(いぬはりこ)・切手図案:いせ辰の「犬張子」には2種類あり、切手図案は両者を折衷したらしい。(一方から丸顔、他方から胴体の模様)。サイズは各種あり、8cm〜1mまで。

当時5円切手に使用されました。切手の写真はこちら http://kitte.com/catalogue/jpn19571220_01/