2008-10-22 乙川優三郎 ・屋烏(おくう) ・椿山(つばきやま) すっかり乙川さんにはまっています。どちらも短編集。 「屋烏」が今回の一番。何度も何度も読み直してしまいました。 乙川さんの作品は、重く、最後に一筋の灯りが差し込むような、それがそれまでの暗さをなんとか和らげてくれる、救いのような灯りなのですが、「屋烏」は、まるで急に春の日射しが降り注いだようなラストになっています。