2002年チャイコフスキー国際コンクール・ライブ(上原彩子)を聴く
一昨年、ピアノ部門では、日本人として、女性として、音大で学ばなかった人として、初の受賞、という快挙を成し遂げた、チャイコフスキー・コンクールでの上原さん演奏のライブ。
ある一定以上のレベルになると皆同じく上手にきこえてしまう私ですが、上原さんは予想以上によかったです。本選での演奏、ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲 作品43」大作です。今までは、コロコロ変奏する、演奏がしんどそうな曲、というイメージだったのですが(なかには退屈した演奏もあった)、なんて美しい曲なんだろうと素直に感動しました。難しいことはわかりませんが、繊細でいて、のびやかで、先日テレビで拝見した上原さんは、ごくごく普通のお嬢さんでしたが、そうか、こういう演奏をされるのか、と。イギリスでのデビューコンサートも大成功だったそうで、これからの活躍がますます楽しみですね。
他に、一次予選「チャイコフスキー:ロマンスヘ短調 作品5」、二次予選「チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォイ長調 作品7」「シューマン:ピアノソナタ第1番 作品14」「ショスタコーヴィチ:ピアノソナタ第1番 作品12」