日和見日記

pig-pearl 一行紹介 2012年4月に武蔵野美術大学通信教育課程に入学、2018年3月卒業しました。日常生活のあれこれを記述しています。

『新・御宿かわせみ』を読む

平岩弓枝さんの『御宿かわせみ』のシリーズ。

御宿かわせみ』は34巻まで出ていて、その後『新・御宿かわせみ』シリーズが始まった。今のところ7巻出ている。

ずいぶん前に32巻くらいまで読んだのだが、飽きた(?)のでその後しばらく読んでいなかった。

『新・御宿かわせみ』になったのも知っていたけれど、なんとなく読む気もしなくてそのまんまだった、

で、今回、なぜか続きを読んでみようと思った。

んー、読む気になった理由は定かではないけれど、たまたま見たネットでのレビューがかなり厳しめだったので、いったいどんななんだ? という野次馬気分といったらいいのか・・・。

 

で、33,34巻、『新・御宿かわせみ』全7巻、まとめて図書館で借りてきた。

うーーーん、なるほどな、これは厳しいレビューになるのがよくわかった。

特に『新・御宿かわせみ』になってからは、なんというか、読むのが辛い。

それは話の組み立てがひどいというのが一番なのだけれど、それだけでもない。

文章がかなりわかりにくくなっている。

平岩さんの作品は、内容には好き嫌いがあるとしても、文章は読みやすかった(はず)。

直木賞を受賞した『鏨師』は、内容はもう忘れたが、短編でとても読みやすく、読後にしみじみしたものだよ。

しかし、もうそんな気分にはとてもなれない。

これって、もし新人の作家だったら編集サンに何度も突っ込まれただろう、と思わずにはいられない。

平岩先生に何かもの申すなんて、そんな勇気のある編集者はいらっしゃらなかったようだ。

御宿かわせみ』シリーズは人気シリーズで、何度もドラマ化されていますからね、出せば売れる、だから先生、何でも良いから書いてください、とお願いしている編集者の姿が想像できてしまうわね。(いや、ほんとのところは知らないよ、想像してるだけ)

 

気に入らなきゃ読まなければ良いんだよ、でも前シリーズをせっせと読んだ読者とするとその後も気になるわけですよ。

↑という、読者も多くて、ま、私もその一人。

文句をたれつつ、とりあえず借りてきたのは全部読んだ。

巻が進むにつれて支離滅裂になり、斜め読みだよ、だから余計に話が見えてこないし、つまらない。もうこれ以上読まないだろうな、たぶん。