『新・御宿かわせみ』を読む
『御宿かわせみ』は34巻まで出ていて、その後『新・御宿かわせみ』シリーズが始まった。今のところ7巻出ている。
ずいぶん前に32巻くらいまで読んだのだが、飽きた(?)のでその後しばらく読んでいなかった。
『新・御宿かわせみ』になったのも知っていたけれど、なんとなく読む気もしなくてそのまんまだった、
で、今回、なぜか続きを読んでみようと思った。
んー、読む気になった理由は定かではないけれど、たまたま見たネットでのレビューがかなり厳しめだったので、いったいどんななんだ? という野次馬気分といったらいいのか・・・。
で、33,34巻、『新・御宿かわせみ』全7巻、まとめて図書館で借りてきた。
うーーーん、なるほどな、これは厳しいレビューになるのがよくわかった。
特に『新・御宿かわせみ』になってからは、なんというか、読むのが辛い。
それは話の組み立てがひどいというのが一番なのだけれど、それだけでもない。
文章がかなりわかりにくくなっている。
平岩さんの作品は、内容には好き嫌いがあるとしても、文章は読みやすかった(はず)。
直木賞を受賞した『鏨師』は、内容はもう忘れたが、短編でとても読みやすく、読後にしみじみしたものだよ。
しかし、もうそんな気分にはとてもなれない。
これって、もし新人の作家だったら編集サンに何度も突っ込まれただろう、と思わずにはいられない。
平岩先生に何かもの申すなんて、そんな勇気のある編集者はいらっしゃらなかったようだ。
『御宿かわせみ』シリーズは人気シリーズで、何度もドラマ化されていますからね、出せば売れる、だから先生、何でも良いから書いてください、とお願いしている編集者の姿が想像できてしまうわね。(いや、ほんとのところは知らないよ、想像してるだけ)
気に入らなきゃ読まなければ良いんだよ、でも前シリーズをせっせと読んだ読者とするとその後も気になるわけですよ。
↑という、読者も多くて、ま、私もその一人。
文句をたれつつ、とりあえず借りてきたのは全部読んだ。
巻が進むにつれて支離滅裂になり、斜め読みだよ、だから余計に話が見えてこないし、つまらない。もうこれ以上読まないだろうな、たぶん。